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貯蓄は何歳までもつか|65歳以上の家計の平均と簡易生命表で計算する

65歳以上で仕事をしていない世帯は、平均すると毎月単身で29,980円、夫婦で42,434円が、年金などの収入では足りていません(総務省 家計調査 2025年)。 手元の貯蓄がその取り崩しで何歳までもつかと、その年齢まで生きている人がどれくらいいるかを、厚生労働省の簡易生命表と並べて計算します。

遠くまで続く道となだらかな丘のイラスト
画像はAIで生成したイメージです
公開:2026年10月2日 データ最終確認:2026年10月2日 出典:総務省/厚生労働省/日本年金機構/金融庁
このページでわかること
  1. 65歳以上の家計は、毎月いくら足りないか
  2. 自分の場合を、選んで計算する
  3. 「何歳までもつか」と「何歳まで生きるか」を並べる理由
  4. 金融庁の「2,000万円」は何を計算していたか
  5. 歩数について
  6. この計算の前提

1. 65歳以上の家計は、毎月いくら足りないか

総務省の家計調査は、65歳以上の無職世帯の1か月の収支を毎年まとめています。2025年の平均はこうです。

1か月あたり夫婦のみ単身
実収入254,395円131,456円
 うち社会保障給付(年金など)228,614円120,212円
非消費支出(税金・社会保険料)32,850円12,990円
消費支出263,979円148,445円
足りない額42,434円29,980円

足りない額は「実収入 −(消費支出+非消費支出)」です。この分を、多くの世帯は貯蓄から取り崩しています。 単身なら年に約36万円、夫婦なら年に約51万円です。

これは平均です。持ち家か賃貸か、年金が厚生年金か国民年金だけかで、足りない額は大きく変わります。 下の判定では、年金などの収入と支出を「平均どおり」から上下にずらして計算できます。

2. 自分の場合を、選んで計算する

世帯・年齢・金融資産の額を選んでください。上の平均の収支をもとに、毎月の不足を貯蓄から取り崩した場合に何歳でなくなるかを出し、 その年齢まで生きている人の割合を令和7年簡易生命表から出します。

貯蓄は何歳までもつか

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。物価や年金額の変化、介護や住宅修繕の大きな出費は入っていません。

何歳までもたせるには、いくら必要か

反対向きの計算です。何歳まで貯蓄をもたせたいかを選ぶと、そのために今いくらあればよいかを出します。

何歳までもたせるには、いくら必要か

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。サイト共通の計算エンジンと制度データで計算します。

年金を繰り上げる・繰り下げると

年金は60歳から75歳までの間で、受け取り始める年齢を選べます。早めると減り、遅らせると増えます。受け取り始める年齢を選ぶと、年額と、65歳から受け取った場合と累計が並ぶ年齢、その年齢まで生きている人の割合を出します。

年金を受け取り始める年齢で、何が変わるか

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。サイト共通の計算エンジンと制度データで計算します。

3. 「何歳までもつか」と「何歳まで生きるか」を並べる理由

貯蓄の計画では、平均寿命や平均余命を「ゴール」にしがちです。 ただ、平均余命は「その年齢の人が平均してあと何年生きるか」で、半分近くの人はそれより長く生きます。 令和7年簡易生命表では、今65歳の人のうち、次の年齢まで生きている人の割合はこうなります。

今65歳の人のうち男性女性
85歳まで生きている52.1%74.0%
90歳まで生きている29.7%53.8%
95歳まで生きている11.0%27.9%
100歳まで生きている2.0%7.6%

65歳の女性の平均余命は24.52年(89.5歳まで)ですが、95歳まで生きる人が4人に1人以上います。 「平均余命まで持てばよい」と考えると、長生きした場合に足りなくなります。上の判定で「95歳までもたせるには」を出しているのはこのためです。

今の年齢男性の平均余命女性の平均余命
65歳19.68年24.52年
70歳15.78年20.10年
75歳12.24年15.88年
80歳9.10年11.95年
生命表の割合は、日本全体の集団の統計です。あなた自身があと何年生きるかの予測ではありません。 また、このページは「健康でいられる期間(健康寿命)」の年数を推計しません。個人の健康状態から年数を出す根拠になる公的なデータが無いためです。

4. 金融庁の「2,000万円」は何を計算していたか

2019年の金融審議会 市場ワーキング・グループの報告書には、こう書かれています。

不足額約5万円が毎月発生する場合には、20年で約1,300万円、30年で約2,000万円の取崩しが必要になる。

計算そのものは「毎月の不足額 × 月数」で、このページの判定と同じ考え方です。 報告書の「約5万円」は当時の家計調査の平均で、2025年の平均では夫婦で42,434円になっています。 同じ式でも、元になる不足額が変われば必要な額も変わります。

報告書の不足額には、介護費用や住宅リフォーム費用などは含まれていません。 報告書自身がそう断っています。このページの計算も同じで、大きな一時的な出費は別に見込む必要があります。

5. 歩数について

健康の側については、このページでは公的な目標値と、研究で示された数字を並べるところまでにしています。

群歩数の中央値死亡のハザード比(いちばん少ない群との比較)
1(いちばん少ない)3,553歩基準
25,801歩0.60(0.51〜0.71)
37,842歩0.55(0.49〜0.62)
4(いちばん多い)10,901歩0.47(0.39〜0.57)

同じ論文では、60歳以上では1日6,000〜8,000歩までは歩数が増えるほど死亡のリスクが下がり、それより多いと頭打ちになる、としています。 これは歩数と死亡の関連を見たもので、健康寿命の年数ではありません。歩けば必ずそうなる、という意味でもありません。

6. この計算の前提

病気で働けなくなったときの家計を計算する 高額療養費の自己負担に加えて、保険の対象外になる食事代・差額ベッド代と、休んだ期間の収入の減少までまとめて計算します。無料・登録不要です。

参照した一次情報

本ページの年齢・金額は、公的統計の平均値をもとにした概算です。個別の家計や資産の状況によって結果は大きく変わります。 特定の金融商品・保険商品を勧めるものではありません。年金の見込み額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。