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入院時の食事代は、高額療養費の対象外

高額療養費で自己負担に上限がついても、入院中の食事代はその外側にあります。 2026年6月から1食550円。30日入院すれば、上限とは別に49,500円がかかります。

3つの器が並んだ食事のトレイのイラスト
画像はAIで生成したイメージです
公開: 更新: 制度データ最終確認:2026年10月13日 出典:全国健康保険協会
この記事でわかること
  1. いくらかかるのか
  2. 自分はいくらになるか、選んで確かめる
  3. 「高額療養費の対象外」の意味(医療費控除は対象)
  4. 減額には認定証が要る。出さないと550円のまま
  5. 90日を超えると、もう一段下がる(申請すれば)
  6. やっておくこと

1. いくらかかるのか

入院中の食事は「入院時食事療養費」という仕組みで、1食あたりの定額を自己負担します。 2026年6月1日から、一般の区分で1食550円です。1日3食なので1日1,650円。

入院日数一般(住民税課税世帯)住民税非課税世帯
10日16,500円8,100円
30日49,500円24,300円
90日148,500円72,900円
180日297,000円132,300円

非課税世帯の180日が単純な掛け算に合わないのは、90日を超えた分の単価が下がるからです(4章)。

1食あたりの額(2026年6月1日から)

区分1食あたり
一般(住民税課税世帯)550円
住民税非課税世帯270円
住民税非課税世帯で、過去1年間の入院日数が90日を超える場合220円
指定難病患者・小児慢性特定疾病児童等330円

金額は改定されます。一般の区分では、2024年6月に490円、2025年4月に510円、 そして2026年6月に550円と、2年で60円上がりました。 30日入院なら、2024年と比べて5,400円の増加です。

2. 自分はいくらになるか、選んで確かめる

食事代は所得の区分で3段階に分かれ、さらに90日を超えるともう一段下がります。 入院日数を掛けた総額まで出します。

入院中の食事代はいくらか

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。

この結果から次に調べること:食事代は高額療養費の対象外ですが、医療費控除には入ります。→ 入院にかかったお金のうち、医療費控除になるものとならないもの

3. 「高額療養費の対象外」の意味(医療費控除は対象)

高額療養費は、保険が適用される医療費の自己負担に上限をつける制度です。 食事代はこの計算に一切入りません。合算もされないし、上限にも達しません。 かかった日数分だけ、まるごと自己負担です。

たとえば年収400万円台の人(区分ウ)が、医療費100万円かかる病気で30日入院した場合。

1か月・医療費100万円・30日入院

高額療養費が抑えている部分92,940円

窓口3割なら30万円のところ、自己負担限度額まで下がる

食事代(制度の外側)49,500円

550円 × 3食 × 30日。上限はなく、入院が延びれば延びた分だけ増える

合わせて142,440円。「上限は約9万円」という理解のままだと、 5万円ぶん足りない計算になります。ここに差額ベッド代が加わると、さらに開きます。

入院時の食事代は、医療費控除の対象になる

高額療養費では対象外の食事代も、確定申告の医療費控除では扱いが逆で、対象に入ります。国税庁の記載です。

医師等による診療等を受けるための通院費、医師等の送迎費、入院の際の部屋代や食事代の費用、コルセットなどの医療用器具等の購入代やその賃借料で通常必要なもの

30日入院した49,500円は、その年の医療費の合計に足せます。 控除の額や戻る税金は医療費控除の記事で、 2つの制度での扱いの違いは対象の違いの記事で確かめられます。食事代を入れ忘れるといくら少なく戻るかは、こちらの判定で出せます。

自分の場合の、入院1か月の合計

所得の区分・医療費・入院日数を選ぶと、高額療養費が効いたあとの医療費の自己負担と、上限の外にある食事代を足して出します。

入院した月に払う額(医療費+食事代)

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。ツール本体と同じ計算エンジンと制度データで計算します。

4. 減額には認定証が要る。出さないと550円のまま

住民税非課税世帯は1食270円に下がります。ただし、これは自動では適用されません。 「健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証」を医療機関の窓口に提示する必要があります。

認定証を出していないと、非課税世帯でも1食550円を払うことになります。 後から申請すれば差額の還付は受けられますが、手続きを知らなければそのままです。

そして、ここで金額の逆転が起きます。住民税非課税世帯(区分オ)の高額療養費の自己負担限度額は36,900円です。

30日入院食事代医療費の自己負担結果
認定証を提示した24,300円36,900円食事代のほうが安い
提示していない49,500円36,900円食事代のほうが高い

差は25,200円。手続きを知っているかどうかだけで、これだけ変わります。 もっとも負担能力が低い世帯で、もっとも情報にたどり着きにくい部分に、この段差があります。

認定証は、加入している健康保険組合・協会けんぽ・お住まいの市区町村の国民健康保険窓口で申請できます。 入院が決まった時点で申請しておくのが確実です。

5. 90日を超えると、もう一段下がる(申請すれば)

住民税非課税世帯で、過去1年間の入院日数が90日を超えた場合、 91日目以降は1食220円になります。

180日入院した場合(住民税非課税世帯)金額
1〜90日目(270円 × 3食 × 90日)72,900円
91〜180日目(220円 × 3食 × 90日)59,400円
合計132,300円
(全日270円で計算した場合)145,800円
この減額も、自動では適用されません。 90日を超えた時点で、長期入院に該当することを届け出て、認定証を出し直す必要があります。 3章の認定証と同じ構造の段差が、長期入院にもう一段あるということです。

長期入院の申請は、いつ出すかで変わる

90日を超えた分の減額は、申請しないと始まりません。しかも原則として申請した翌月からです。この1年の入院日数と今回の入院日数を選ぶと、長期入院に当たる日と、申請した場合・しない場合の食事代を出します。

長期入院の申請で、食事代はいくら変わるか

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。サイト共通の計算エンジンと制度データで計算します。

指定難病・小児慢性特定疾病の人は1食330円

課税世帯でも、指定難病や小児慢性特定疾病の人の食事代は1食330円です。入院する人と日数を選ぶと、食事代と一般の額との差を出します。

指定難病・小児慢性特定疾病の人の食事代

選んだ内容はこのページの中だけで使われ、どこにも送信されません。サイト共通の計算エンジンと制度データで計算します。

6. やっておくこと

なお、65歳以上で療養病床に入院する場合は「入院時生活療養費」という別の体系になり、 食費に加えて居住費の負担が生じます。この記事とシミュレーターは扱っていません。

自分の条件で計算する 入院日数を入れると、高額療養費の自己負担と食事代を分けて表示します。 認定証の有無も切り替えられるので、申請した場合としない場合の差がそのまま出ます。 無料・登録不要で、入力内容はどこにも送信されません。

参照した一次情報

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本記事の金額は概算です。実際の負担額は、医療機関の算定、入院した月の区分の判定、 加入している保険者の判断によって変わります。 最終的な金額は必ず、加入先の健康保険組合・協会けんぽ・お住まいの市区町村にご確認ください。